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風雷暴見聞録

第19章 17.


目の前のジェノスが止まり、振り返る。

「どうしたんだ?重いなら俺が持つか?」
『いや、平気だ、なんでもない。これくらい持てるさ』

片手のビニール袋を持ち直す。サイタマやジェノスは両手にぶら下げているが、私は1つだけ。恐らく一番軽いやつなのも何となく分かった。
それは私が女だという性別だからとかじゃなく、人としての優しさだからなんじゃないか…と自分らしくない考えも浮かぶが、その考えへの否定をするのは止めた。

何故ならそれは、ようやく一般的な人間らしい考えらしいと思えたから。
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