第100章 98.(過去のゾンさんの、元カノとの事情/裏)
最後の砦を外されると、ギンギンに反り返った俺のペニスが上を向いている。
ハルカは避妊具を取り出し、俺の先端に口づけて、手慣れたように装着をした。
「ほら、私は受け入れる準備はしたから、自分で入れてみなさい。きっと、ハルカの事も忘れられるわよ?」
「あのなぁ…」
開脚し、ぐちゅぐちゅに濡れた女性器を自身の指先で広げるハルカ。そこに挿れてみたい気持ちでいっぱいだった。
言われるままにぶち込んでいくと文句は消えていく。
「……ぐっ、…これは、」
今までにない感覚だ。一度、先端が入ってしまえばもっと奥まで行きたくなる。
そして、抜いてはまた入れたくなる。
『あっ!』
ぞく、とした。これが喘ぐ声か、と。散々文句を言っていながらも俺は名前だけ知ってる女を抱く。
誰に教わったわけでもなく、何度も腰を打ち付けて避妊具に射精をした。
「一度、出したら違うのと取り替えるのよ?分かった?」
「…わかった」
それからは何度も会って、何度もキスをして、互いの身体を触り合って、セックスをする。
セックスをしながら、彼女を知っていく。
風俗に勤めている事。セックスが好きである事。俺の体型が好みである事。ヒーローである俺が誇らしいという事。
ハルカの胸に顔を埋め、乳にむしゃぶりつく。ハルカにフェラチオしてもらう。向かい合って混じり合い、背後からも混じり合う。
互いに会っては毎度混じり合った。ただこの関係を続けるのは割と良かった。
いつの間にか、彼女には惹かれていた。惹かれていたが、引っかかるものがあった。
俺の名前を呼ばれる度に違和感。
ハルカと呼ぶ度に違和感、だ。
恋人というよりもセックスフレンド止まりだっただろう、俺達のそんな関係は突然終わりを告げる。