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風雷暴見聞録

第98章 96.(風雷暴の欲求不満の話 激裏)


せっかちな片手が腰を撫でていく。身じろいだ。体が早く早くと熱を持つように意識し、迎え入れるためにより一層潤って滞り無い交尾を誘う。
そんな熟れた体に、繁殖期のような反応に、恥ずかしくても止めることは出来ない。ここは"そういう事"をする為の場所だから、余計に燃え上がらせる。

「好きなやつ選んでくれ」

開放された手が開放され、息の荒いゾンビマンはベッドサイドの箱を見る。そして私と目があった。
何が良いのか分からない、とりあえず適当に引き抜き差し出すとゾンビマンはニヤリと笑った。

「それを着けてくれよ」
『私が?コレを?』

猛る男根は上を向き、ゾンビマンの腹筋に当たりそうだ。ビキビキと血管が走り、露出する丸みを帯びた先端部分は赤く、腫れているかのような充血具合で。
コレにどうかぶせろと?と手元のパッケージと眼の前の一度ピクンと跳ねたものを見比べた。

「嫌ならいいぜ?生でセックスしてたっぷり子種撒いて、お前を孕ませるぞ、いいのか?子育てできる環境に移り住む前から、」
『着けます、着けるから!』

薄ピンクのライトがベッドを照らし、ゾンビマンの性器の先端をも照らす。私と変わらないようななにかで濡れている。
避妊具をパッケージから取り出し、ゾンビマンの指導通りに装着していく。初めて触る、怒りの象徴とも思える体の部位は熱く、硬く、私が触れると身じろいだ。
その様子がまた珍しく、薄いゴム沿いに撫でると再び押し倒されてしまった。

「おいおい、お前なぁ……、へぇ」

何かを見つけた口調。
そして両手で私の膝を広げられてしまった。そうだ、私の意思よりも一番危ない場所だった!
足を閉じようとしても意味はない。だって足を割ってその薄皮を装着した自身を私の中へと向けて充てがっていたから。
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