第98章 96.(風雷暴の欲求不満の話 激裏)
奥でばたばたと急ぐ音を聞き、ソファーに着替えを置く。ベッドに座り周りを見渡した。
なにか透明なケースの中に値段が見える。武器のようなものが安く販売しているようだ。飲み物や、軽食まである。
また、ベッドの脇には箱がある。開けるとたくさんの避妊具が詰まっていた。種類は豊富、香り付きだったりイボ付きなど用途があるらしいが、全部合わせて20個はないだろう、ってくらいだ。数えれば良いけど、そわそわしてそんな余裕はなかった。
そういえば、私の格好はバスローブ一枚。剥かれたら即食べられる状態だった。自ら無意識に下着すらつけなかった。初めての旅館の時とは状況が違う。
布地に胸の先端が触れてそれだけでも感じて、この状況にも酔いそうで、下半身はぬるぬるとした湿り気で不快だ。
ベッドの上で正座するように待つと、バスローブもタオルすらも纏わず、むしろ体を拭いたタオルを後方の浴室方面にぶん投げてこちらへと駆けてくる。そのイチモツは臨戦態勢で部族の槍を彷彿とさせる。
「よし、ひと暴れするか!」
正座する私の両肩にバン、と両手が置かれた。
『え、ちょっとだから展開が早すぎるってば!』
「うるせぇ、薄皮一枚羽織りやがってよ、俺なんか裸で来てやったってのに、」
置かれた手は両肩のバスローブの生地を掴み、下へ一気に降ろしたものだからあっという間にひん剥かれてしまった。急いで両腕で胸を隠し、太ももをぴっちりくっつけて隠すが、そのまま両肩を掴まれたと思うと押し倒されてしまったのだ。
目の前には余裕のない男。勝利を確信した笑みを浮かべ私の両手を掴む。少し揉めて捕まえられた両手首は、がっしりと私の頭上で片手で拘束された。
「なんだよ、ハルカ。お前に求められたら俺はそのままお前の所行くっていうのに、あんな回りくどい事をして」
首筋から鎖骨へと、ゾンビマンは頬ずりしながら時折私の肌に吸い付いた。
空いた片手は乳房を念入りに触り、揉み、捏ねるように先端部分を刺激していく。
『だって、ぐいぐい行く女なんて…』
「あ?そんな事気にしてたのか?何いってんだ、俺なら毎日でも抱きたい、何なら1日に3回でもいい、ヤリまくりたい」
『そんなの、私だって…っ、』