第98章 96.(風雷暴の欲求不満の話 激裏)
カツカツカツ、カッ!
足が見事に止まり、見上げた場所は城のような外見。ファンシーなカラーに休憩とか書かれた場所。
「イくぞ」
『なんか今イントネーションが違かった』
「そんな事はどうでもいい。あんな事言われたからもう俺の理性はぶっとんだ。時間との戦いだ、気合い入れてけ」
自ら指差すその位置は少しばかり主張しているズボンの膨らみ。それを見て苦笑いしか返せなかった。
料金表が書かれた看板を見て個室のドアのある方向を確認。一番近い部屋の方向を向いた。
「ハッ、時間指定?いや、フリータイムだ!とことんやってやる」
私の肩に手を回し、無人精算のホテルの中へと入って行くのだった。
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初めて入るこういったホテル。
中に入るやいなや、ゾンビマンは上着を乱暴に脱ぎ、私を風呂場方面へと背中を押した。
『待って、いくらなんでも展開早すぎでしょ、』
「用を足してシャワーでも浴びてこい、終わったら俺と交換だ。ベッドで待っていて欲しい」
浴室のある方向を見る。トイレは別のドアで完全に見えない個室だけれど、シャワーや浴槽のある壁やドアは透明だった。
こんな所で清めるのか、少しばかり恥らっていたら部屋の中を探索していたゾンビマンがつかつかと寄ってきた。
「一緒に風呂でもはいりてぇのか?」
『いや、結構です!覗かないでよ』
なんだよ互いの体を、と何か言い掛けていた所でトイレのドアを締める。用を足そうとズボンと一緒に下着を下ろした時だった。
とろりとした液体で湿っていた。ずっと自重せずに主張し続けた結果に恥ずかしくなり、急いで拭いて便器へと流し込む。
ドアから出てそのまま、浴室に入りシャワーで体を綺麗にする。
両胸の頂きもぷっくりと熟れ、それに気がつくとせっかく綺麗にした場所もとろとろと溢れるような熱。ゾンビマンよりも私のほうが理性が爆発していたのかもしれない。
シャワーを止めて体を軽く拭き、設置されていたバスローブを羽織る。着ていた普段着や下着類は畳んで小脇に抱えた。
薄ピンクと薄紫とでやたらとムーディに照らされる中、ベッドのある場所に向かう途中でゾンビマンは私に気がつくと、5分以内に出ると言って早足で私のいた浴室方面へ向かっていってしまった。