第93章 94.(激裏 89.の浴衣脱ぐ辺り)
ゾンビマンは腰を振っていた。それが気持ちよくて、私自身も求めて、合わせて深く接合するように腰を振った。
ゾンビマンは愛を確かめる行為をしているのかもしれない。けれども私の中では今、完全に種の繁栄、獣の交尾のように淫らに腰を振ってゾンビマンの背をしっかりと引き寄せた。
私の腰を掴み、何度も何度も己の腰へと揺する。さっきまで抜かれては深く刺さる行為が、快楽の頂きこと、射精をする為のラストスパートに入っていた。
孕める状態の腹は、力強いピストンをする…そんな相手の吐き出す子種を欲しがって駄々をこねるようにキュウっと疼く。
子宮へと誘う、もしくは子を外へと送り届ける膣はゾンビマンの硬い男性器を柔らかく、しかし力いっぱいに締め付け、緩み、また逃げ出さないようにと、種が溢れないように締め付ける。
『ン、あっ…!~~~っ!』
ビクビクと締め付ける。私が先に果ててしまったようだ。
真剣に、すこし苦しそうに私を掴んで腰を振るゾンビマンは一度抜けるかという程にペニスを引き抜いてから一気に突き上げる。
私の中で違う律動がビクビクと跳ねている。もっと深くに来て欲しくて両足でしっかりとゾンビマンの腰を引き寄せた。
未だに精液を吐き出している律動を下半身の奥で感じる中、ゾンビマンは困ったように鼻で笑って。手の平を私の頬に添えた。
「おいおい、そんなにがっついたら子供マジで出来ちまうぞ?」
私はそんな彼に同じく鼻で笑った。
『そしたら、片方に66号、もう片方に赤ちゃんで授乳するようになるね?』
「はは、そいつは違いねぇ!」
優しく口付ける。
それが近い未来か遠い未来か、現実になれば良いのに、と秘めながら。
部屋の露天風呂でその後2回して、寝る前にまた数回交わる事になるのだけれど…。
旅館でありながらしっかりと我が身に泥仕合を叩き込まれたのでした…。
(89.後半へと続く)