第93章 94.(激裏 89.の浴衣脱ぐ辺り)
「へぇ?水の中なのにここはぬるぬるしてるじゃねぇか」
『はぁっ、…クッ!』
自分でも分かる。ヒクヒクとして簡単にも指先の刺激だけで果てているのが。
まだゆっくりと果てる律動にいる中、ゾンビマンは湯船の外の石畳に手でお湯を何度も掛ける。
「さてと、俺も限界なんでな。やるかな」
入ってきた時と同様に私を横抱きに持ち上げ、床に下ろす。お尻と背中が床につく。お湯を掛けただけではない暖かさが石畳に感じられた。
半分は旅館の屋根、植えられた樹木と空が視界にある。その視界に現れたのは下半身が未だに反り立ったままのゾンビマン。私の足元から覆いかぶさった。
「野外でヤるのってなんだか興奮するぜ…」
『ふふ、なんだかけだものの交尾みたいね…って』
露出した男性器。
ここは外だ。荷物は部屋の中。
『その、コンドームとかは…』
「出す時は外に出すからいいだろ。それでもおまえの腹にできたってんなら、早いけどよ、正装でジーナスの所に娘は貰ったって宣言してやるわ」
『中に出す気満々じゃん…』
私の片膝に片手を乗せ、足を開かせようとするので、ゆっくりと私自身で開く。
いい子だ、と笑ったゾンビマンははちきれそうな男性器を片手で押さえ、私の中へとそのまま侵入させる。
初めてだ。
恋人として初めての人が、隔てるものなく私の中に本来の生殖器としての役割を成していく。
「んん…、これは…結構っ、」
あの時よりも体温を更に上げた、今にも暴発してしまいそうな肉の棒はゆっくりと奥まで入っていき、一度子宮口を突き上げる。ゆっくりと引き抜き、ゾンビマンは大きなため息を吐いた。
上向きの男性器は限界だったらしい。上下に何度も跳ねながら私の腹や胸元にとろみのある液体…、精液をたくさん吐き出した。
「これは、きつい……すぐにでもイッちまう。やっぱりゴムは必要だったか…チッ」
立ち上がって部屋に行こうとするゾンビマン。私だって避妊は必要だと思うし、と頭では理解してた。
でも…、でも。
足首を掴む。彼は立ち止まった。