第6章 4.
『明日試験だと言われても急すぎるだろう。私は"一般的な"生活をしていないのだから無理だ。
この0の状態で今日あんたに助言を受けたとしよう。試験を受けて合格するなんて確率はそんなに高くない』
「やってみなきゃ分かんねーよ。確率はそんな高くない、だぁ?ならお前のその確率に低くとも受かるって選択があんだろ。受かる事を考えて明日望めば良い。駄目だったら次のに向けて頑張りゃ良いだろ。数撃ちゃ当たるってな」
反論出来ない。確かに受けてみなきゃ分からないし、どういった内容なのかを助言してくれるのならば。
私が黙ったのを一つの返事と見たのか、「早速今日の宿にチェックインして勉強会するぞ」と背を2度叩かれた。