第74章 72.
『……確かに、再会した時は全裸だし、嫌煙の世の中なのにイメージの悪くなる煙草吸いまくってるし、運動が嫌いだとか言ったり…不死身だけが唯一の取り柄かもしれないよ?
けどね、私を進化の家から連れだしてくれて、ヒトじゃない生き方をする私を人間らしい生活にしてくれたし、博士の所に行って、必要とされていないと言った私にきちんと自分には必要だと伝えてくれた。世間から歩く18禁と言われても、私にとってはヒーローだよ、あいつは』
今本人が居たらおいおい、とでも言いそうだ。遠い何処かの部屋で今頃クシャミでもしてるかもしれない。
『そのヒーローにまぁ…必要だとか、私が見ていた世界は狭いんだとか。あと……うん、博士の所行ってこっちに帰ってくる時に好きなんだって事を確信した……
んだけどもうこれ以上は言わない!』
テーブルが焦げ付いてしまうんじゃないかってくらいに顔が熱い。
頭上でなんかひそひそ言ってるけれどもその話の内容に集中が出来ないくらいに、この熱と逢いたい気持ちを抑えるのでいっぱいだった。