• テキストサイズ

風雷暴見聞録

第71章 69.


私は『私はZ市までお願いします』と言った。本当なら家に近い方が良いけれど、流石に危険区域まで車は入れない。Z市で降ろして貰って、後は自分の足で家まで行くしか方法がない。
「ゾンビマンさんも同じでしょうか?」

「ああ、一応俺もZ市で。流石に女を家までエスコートしてかないと夢見が悪くなるんでね」

家まで送ってかないと、か。今日はうちに泊まっていかないのか、と少し残念な気持ちになる。
タクシーは発進する。窓から見える、流れていく空は茜色に染まり始めていた。
/ 318ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp