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風雷暴見聞録

第67章 65.


サイタマと会話しつつ、協会ホームページへと飛んだ。
ヒーローランクのS級。顔写真と名前、ヒーローネーム等色々載っている。そして分かったのは、この部屋に集まるであろう名前が分からないヒーローの名前。
これで今から来るであろうメンバーの名前がコレで分かるな。
私は最近入ってすぐだからS級18位。これからはちょっと怪人駆除したからってすぐには上に行けないだろうな。

くちゃくちゃと音を立てながら入ってきた、豚神。その後ろからひょっこりとランドセルを背負った童帝と噂のあいつが見えた。というか、豚神の後ろに人が溜まっていたみたいで、他のヒーローも何人が喋りながら待っているようだ。ヒーローの渋滞だ。
童帝はヒーローランクが5位。アトミック侍の隣に座って「また会えたね!」とこちらに愛想を振りまいた。人は見かけにはよらないなぁ、と思いつつ微笑んで軽く手を降る。

一方、何か言いたそうに眉間に皺を寄せている人物は、こちらをじーっと見ている。
こうしている間にも他のヒーローがどんどん席を埋めていく。
体格が大きく、私のほぼ目の前に居るのはぷりぷりプリズナーというヒーロー。どこか女性っぽさを思わせる何かが見え隠れするマッチョマンだ。睫毛が良く手入れされているのか長い。青髭が顔の半分を占めている。

「ついに災害レベル神でも来たのかぁ!?」

威勢良く叫ぶ声。鳴り始めるキングエンジン。食べる音。
人数が多くなるにつれ様々な音がこの室内を騒音状態にし始めた頃、ようやく協会の者が1人入ってきた。
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