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風雷暴見聞録
第45章 43.
『その、…ありがと』
あ?と言い、レシート不要箱に突っ込む。視線を今入れたレシートに向けて、理解したらしくああ、と少し表情が柔らかくなった。
「別にどうって事ねぇよ。奢るのは約束だったしな」
あと、恋路を邪魔するお子さまには帰って貰ったぜ、と大人げない発言をしてゾンビマンはドアを開けた。他の客が出る訳でも、入ってくる訳でもなく、自分が先に通るわけでもなく。
優しいんだか、良く分からない事をやるなぁ…と、少し笑って私は『どうも』っと、通らせて貰った。
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