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恋と友情と魔法と

第8章 ストームとブリーズ


「はあ、困った…」
私は今…自分の部屋の入り口に立ってドアノブを引っ張っている…
問題は部屋の中に人が居るだけだ…
「こら、そのリアクションは傷つくぞ!」
折角結界を張って入ろうとした瞬間に血色の悪い男が立ってたら当然でしょうが!
それに、このイベントだけは参加してない事はナイトメアも知っているでしょう?
「く…ぬ…あかないぞ!?君、馬鹿力だな!!」
何かムカつく…
あんたが非力なへなちょこ学校医なだけじゃない…
アホらしいと思い…パッと手を離す‥
何か…ものすごい…何か重いものが転がった気がするけれど…放っておこう…
ドアは壊れたけど…
部屋の中のものが壊れてないと良いな…
魔法でドアを直すと中に入った…
「…で、なんでいるの?」
「それは…ストームだからだ!」
はぁ…面倒だな…
「じゃあ、質問の仕方を変えるわ…何で、教職員であるナイトメア先生が私の部屋に居るのですか?」
この行事は新入生がメインのイベントだ…
生徒が来るのは分かるが…教職員は参加しないだろう…普通…
あ~この人は塔の問題児だったわね…
グレイに自分の健康状態まで丸投げしてる保険医…
じゃあしょうがないっか…
うんうん…しょうがない…
「おーい…何か酷い事考えてないか?」
また人の思考を読んで…
ってか私のベッドに何で入っているんだよ(笑)
そんなに私に怒られたいのか…そうか…
「いたっ!!何するんだスノウ!!…強化魔法を足にかけて蹴るなって!!」
「普通女子のベットに入るか!!」
げしげしとナイトメアを蹴る…
強化魔法って言っても軽くかけただけだから命に別状はない…ハズ…
「きっ君が昨夜に悪夢を見たようだから私が来たというのに…」
悪夢…?
「ああ、そうだ…今夜も君は眠れないだろうと思ったから来た…」
彼はベッドから出ると私をベットの中に寝かしつける…
「ちょっ!ナイトメア!!」
「今の君には睡眠が必要だ…お休み…スノウ…」
目の上に手をかぶせられる…
彼の得意な能力だ…
でも彼が居ると…安心する…
「スノウ…君は、こうでもしないと近づけさせてくれないんだな…こうしてみると眠り姫の様なのに…」
ナイトメアはすっかり眠りについているスノウにキスすると部屋を出て行った…
スノウの机の上に置いてあった懐中時計を持って…
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