第7章 早朝の学校と担任からの呼び出し
「これはひどいわね…」
「酷すぎる…」
「2年目だからさすがになれたけど…やっぱり酷い…」
「だよな~」
私とアリスとボリス…そして、ゴーランドとピアスが遊園地寮のカフェテリアに集まって点数の書かれた紙を見ている…
1科目平均20点はさすがに酷いよ…ピアス…
去年教えた所も点数取れてないし…
実技試験も酷すぎる‥
確かに去年は副寮長の仕事も増えたし、忙しくてそれどころでは無かったけれど…
私の教え方が悪いのかな?
「ごめん、2年連続で点数が上がらなかった…」
「これは、教師がどうにかするレベルだわ…」
そうなんだけどね…他の先生もお手上げ状態らしいんだ…
それで私に白羽の矢が立ったってわけなんだけど…
図書館では昼寝するわ…静かに勉強できないわで…その上他の仕事もあるから…
アリスにも手伝って欲しいって事なんだけど…
「しょうがないわね…で、どうすれば良いの?」
「え~っとビッグブラザー・シスタープラグラムが前の学校にはあったよね?それをやりたいんだけど…」
ビッグブラザー・シスタープログラムとは…
簡単に言うと、年長者が年少者のめんどうをみるというプログラムで…
勉強の面倒をみるという事だ…
ゴーランドも必死にアリスに頼んでいる…
「ねえ、ゴーランド…アリスもピアスの面倒を見てくれるんだったら…私と同じように現代魔法史の素点にプラス7くれる?」
「う~ん…仕方がない…」
ゴーランドは渋々だが、了承してくれる…
でも、ピアスはどうやったら点数が上がるんだろう…
得意なお友達召喚だって鼠しか出せないし…
ん?召喚…?
そう言えば、あんなに大量の鼠をどうやって召喚しているの?
無意識にやっているにしても多すぎるし…
第1種のわけないから…第2種?
今はあれだし…明日の練習の時にでもゴーランドに聞くか…
「じゃあ、明後日からピアスの勉強の面倒はアリスと私に任せて…ゴーランド、明日の練習お願いします!」
そう言うと2人は急いでそれぞれの寮に向かう…
今夜は嵐だ…
面倒だけど、今年も誰もこれない様にお風呂から戻ったら魔法かけておかないと…
そう思うと…急いで帰って行った…