第9章 ユキの家からの招待状
夏休みに入ってから数日は課題を終わらせるためにホグワーツの図書室に籠っていた
後は魔法薬学の課題だけだ
授業で調合した忘れ薬と眠り薬についての調合方法と考察についてをまとめるだっけ
私は今まで終わらせた課題を鞄にしまうと魔法薬の道具を取りに寮に戻って行った
先生方は忙しいのかほとんど顔を合わせる事なく一人で食事する事が多かった
誰も居ない地下牢教室に入ると
二つの鍋で同時に調合を始める
煮込んでいる間に課題を書き始めた
「うーんこの考察は」
「こんな所で何をしているんだね…ミスドリームローズ」
あっいじわるスネイプ先生だ
「魔法薬学の課題です」
私は鍋を覗き込むとそれぞれ薬が出来上がっていた
「薬の調合も知識も完璧の様だな」
先生はそれぞれの薬を確認すると
どこか懐かしむような表情をして教室から出ていってしまった
そして数日後
珍しくミネルバと校長とスネイプ先生と一緒に食事をとる事になり大広間で食べていた
「課題は無事に終わったのか?」
「はい、スネイプ先生」
後は夏休みを満喫するだけと言っていると
「ユキから梟便だ!」
私はすぐに開けてみると
再来週に迎えに行くと書かれていた
続けてロンからも招待状が届いた
「ねえ、ミネルバ…夏休みの間ユキの家に泊まってからロンの家に泊まりに行ってもいい?ハリー達も夏休みの後半からロンの家に集まるみたいだし」
どうせホグワーツに居ても魔法の練習をするか図書室で本を読みふけってるか夢の世界に行ってナイトメアと話すかしかしないし
ってかナイトメアは会合期間中なのか来る回数減ったし
まあ良いんだけどね
私はミネルバの方をちらっと見ると
「良いでしょう‥ただし」
「学校の外で魔法は使わない事!でしょ?」
私がそう言うと校長が笑いだす
「スノウなら大丈夫じゃろう…のう、スネイプ先生」
「…」
スネイプ先生は咳払いすると大広間を後にした
ミネルバは私の肩に手を乗せると
「貴方に見せたいものがあります」
そう言うとミネルバは小物入れを渡してくると
「これは私の歳の離れた従妹から預かっていた小箱でずっと開け方が分からないものです」
私はその小物入れをいろんな角度から見ると
小さな鍵穴が見えた
もしかしたらユキの持ってる鍵とかで開くかな