第10章 ユキの家
ユキが迎えに来る朝
私とミネルバは待ち合わせの大広間に来ていた
「そういえばどうやってユキの家に行くんだろう」
「今に分かりますよ」
ここは煙突飛行が出来るわけでは無いしポートキーも無いし姿現しもできないハズ
あっミネルバは知っているみたいだったな
私は12歳の姿になるとポシェットの中を確認して周りを見渡していた
もうそろそろ時間なんだけど…
「スノウ、おまたせ」
目の前に扉が出て来たかと思うとそこからホグワーツじゃない制服を着たユキが立っていた
胸には金色に輝く星のバッジを付けている
「おはよう!ユキ!その制服って」
「あっスノウは見慣れてないんだっけ…アリス学園の制服なんだ!」
なんでもユキはホグワーツの夏休み中や有事の際はアリス学園で総代表を務めながら学んでいたりポケモンリーグって所のチャンピオンを務めているらしい
「じゃあ、行こうか」
私とユキは扉をくぐって行った
「ようこそ、アリス学園へ」
ユキの声が聞こえたかと思うと可愛らしい校舎の前に立っていた
周りを見渡すと空を飛んでいる人が居たり変なダンスを踊っている人が居たりした
「ここがアリス学園…」
ホグワーツとはまた違う空気に若干驚きつつユキと一緒に中等部寮に歩いていった
私は高等部に居るユキのお父さんに会ってここに居る間は外国からの留学生として過ごすように言われた
「部屋は私の部屋に泊まるとして…制服は」
そして今はユキの部屋に来ていた
明日は中等部教室に行くらしいってか私、アリス能力者じゃないんだけど
ユキのお父さんからは魔法薬学が得意だから調合のアリスとかで誤魔化しておいてとか言われたし
絶対にばれるよと心の中で突っ込むと
「ユキー居る?」
「あっユカとハルカとシルバーだ」
ユキはそう言うとドアを開けに行った