第9章 ユキの家からの招待状
「ねえ、ミネルバ…この小箱借りても良い?」
もう少し確認してみたい事もあるしと言ってみると
ミネルバは少し考えるかのように窓の外を見た
去年、飛行訓練で使用していた校庭が良く見える
よくハリー達やユキとここで勉強してたなと考えていると
「良いでしょう…その小箱は元々貴方の祖母が学生時代に持ち歩いていた物ですから」
へっ?今なんて!?
確かにミネルバと私のお婆ちゃんは親戚だけど
「貴方が私の家系図を見せてほしいと言ってきた時から私も少しあなたの事を調べさせていただきました。」
ミネルバは私の方を向くと
「貴方は本当にチェリーにそっくりですね」
そう言うとミネルバはお茶の準備を始めた
ってかミネルバって私のお婆ちゃんと従妹だったんだ
私はそう思いつつお茶の席に座ると
「ねえ、ミネルバ…私のお婆ちゃんってどんな人だったの?」
「そうですね…」
ミネルバはおばあちゃんの事を色々と話してくれた学生時代の事や家族の事
そして、おばあちゃんが警察官のマグルと結婚してお父さんが生まれた事やおばあちゃんが亡くなった時の事
「私のお婆ちゃんは…ヴォルデモートに」
「その呼び方で呼ばない様に…と言いたい所ですがそうです。チェリーは不死鳥の騎士団の任務中に殺されました」
確か私の誕生日にお婆ちゃんは亡くなったんだっけ
警察の仕事中に事故でってのは聞いたけどそんな事があったんだ
ミネルバの話によると私の両親とも知り合いで葬儀にも来ていたらしい
「今日はありがとうミネルバ」
「何かあったら私にも相談してくださいね」
あと友達の所に泊まりに行く前にグリフィンドールの自室にある程度の自分の荷物は運んでおくようにと言われた
私ははーいとだけ言うとグリフィンドール塔に向かって行った