第8章 学年末と賢者の石
「スノウ」
ナイトメアに呼ばれた気がして振り向く
私は気が付くと夢の空間に居た
そして
「ナイトメア…もしかしてまた怒ってる?」
「…怒っていないように見えるか?これが」
あ~怒ってる怒ってる
心読めなくても分かった私に内心突っ込みつつ
「今回は何も無茶なんて…「してるだろ!私に隠し事は出来ない」」
彼はすうっと飛んでくると私の額に手をかざす
「少し…力が戻ってきたようだな」
もしかしてあの部屋の出来事かな?
でもあそこで手に入れた物は
思い出しただけで悲しくなっていく
私は仮にも先生にあんな呪文を
「スノウ」
震えている私にナイトメアは背中をさすってくる
「君が手に入れた呪文の二つは君とユキにしか使えない呪文だ…だが」
彼は空間を虹の見える草原に変えると
「使い方によってはどちらの呪文も周りの人を守る力になる」
「守る力…?」
彼は頷くと私のクローバーの国での帽子を何処からか出してかぶせる
「行っておいで…スノウ」
彼はそう言うと私は頷いて目が覚めていく
彼女が居なくなった後
「早く…役持ちになって帰って来てくれ…スノウ」
ナイトメアは小さくつぶやく
もうそろそろアリスが眠りに着く頃か
空間に誰かが入り込む気配がする
「ナイトメア…?」
「アリス」
彼はアリスの方に行くと
「今さっき…スノウにあった」
「そうなの!?もっと早く寝れば良かった」
アリスは丁度スノウの事を寝る前に考えていたらしい
「元気だった?」
「ああ、少しばかり無茶をしている様だったが」
「そう」
アリスはため息をつくと
「スノウが帰ってきたらお説教ね」
「そうだな」
スノウが旅に出てから今このクローバーの国は30時間帯が経過していた
結構短いハズなのに長く感じる
そんな事を考えながらナイトメアとアリスは話していた