第6章 ハロウィンとクリスマス
クリスマス休暇になるとハーマイオニーやユキなどの家に帰る生徒は荷物をまとめて帰り始めた
私とハリーとロンはクリスマスまで生徒が少ない談話室で魔法使いのチェスをやったりしてニコラス・フラメルの事を調べるのを忘れて遊んでいた
クリスマスイブの夜
私は久しぶりにナイトメアが出てくる夢を見た
「久しぶり、ナイトメア」
元の姿に戻りながら話しかけるとふらっとこっちの方にナイトメアが飛んでくる
「スノウ、君は私達の事を家族の様に思っていてくれてたのか」
また人の心を読んでるしと思いつつため息をつくと
「そうよ、もうここには…」
本当の家族は居ないから
幸せだったころの時間を閉じ込めて
過去を引きずって
私は本来いるべき存在にならないといけない
今のままだと余所者と役持ちの中間の存在のままだ
「そうだな…君はもう一人の君といつかは向き合わないといけない」
彼はそう言いながら煙草を吸っている
今の所、ユキは役持ちの力を見せる様子はない
ホグワーツで一緒に過ごすうちに何か掴めると良いな
「掴めるよ、君がそう思う限り…さあ、目覚める時間だ…行っといでスノウ」
彼はそう言うと私の背中をとんっと押した