第6章 ハロウィンとクリスマス
私とユキは彼らの近くに駆け寄るときっと睨み
「ロン、貴方って最低ね」
「ハーマイオニーに友達が居ないって言うのは間違いね…だって」
「「私達が彼女の友達だもの」」
私とユキはそう言うと彼女を探しに行ってしまった
その後の授業を休み
いくつもの抜け道やら休憩所やらお手洗いを探し続けるがハーマイオニーの姿は見当たらない
やがて、夕食の時間になり
「後はこのお手洗いだけか」
私とユキはそうっと中に入っていくと誰かのすすり泣く声が聞こえた
「ハーマイオニー?」
「来ないで!」
彼女は相当傷ついているようだった
「ユキとスノウだって私の事、友達だって思っていないんでしょ?」
「そんな事ない!」
友達じゃなかったらこんなにハーマイオニーの事探さないよ
「ハーマイオニーは私達にとって大切な友達だよ!」
「だからね、一緒にハロウィンのご飯食べよう?」
私達、友達だもん
「ユキ、スノウ…ありがとう」
ギイッと扉が開く音がしたかと思うと彼女が出てくる
目が腫れていて随分と泣いた事がよく分かった
私は魔法で氷を出すと
「これで冷やして」
「ありがとう」
氷を渡した後、遠くから何か大きなものの足音が聞こえてきた
こっちに近づいてくる
「何?」
「分からない…でも、憶測だけどこれは…私達が今までに授業では見た事が無い魔法生物かも」
私とユキは念の為にハーマイオニーを守るように立つと杖を構えて入口の方を向いた