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炎柱

第12章 お団子





……ん!?

甘露寺、今のは一体…。

誰が誰の婚約者なんだ?



美玖が出た後、
状況が飲み込めていない杏寿郎は
甘露寺に尋ねた。


口いっぱいに甘味を頬張っている女性…

甘露寺蜜璃は、

お茶を一杯飲んでから答える。


先程のお嬢さん、
私と師範の事、
婚約者と勘違いされていたみたいですよ。



なんだと!
それは、よもやよもやだな!
まさか、そのような誤解をされるとは!



ですから、師範、
追いかけなくていいんですか?



またも、団子を頬張りながら甘露寺は続けた。



先程のお嬢さんでしょう?
師範が、甘味を口実に、
毎日毎日会いに来てた方って。



……何故、それを知っている!



だって、師範、
甘味は苦手なのに、
毎日のように大量に買ってくるから…。



そう、この男
煉獄杏寿郎は甘いものが大の苦手だ。

さつまいもは好物だが、

甘味は苦手なのだ。何故だか。



…すまない、甘露寺。
少し、出てくるとする。



まだまだ団子を頬張り続ける甘露寺を置いて、
杏寿郎は美玖を追い、店を出た。



ー…


ザァァー…ザァァー…


美玖は、
川のそばに腰を下ろして休んでいた。



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