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炎柱

第6章 温泉





…えっ?!

びっくりしすぎて声が出そうになる。

その人はそのまま私の口を
大きな手のひらで塞ぐ。


美玖、そのまま静かにしていろ。


れ、煉獄さん?!
い、一体なにが…。


すると、
煉獄さんで見えないけど、
すぐ近くから男の人の声がした。


混浴だってのに、
女の子居ないじゃん。

全然、入ってきそうもないなー。


ま、まずい…。
女の子待ちの方々がいらっしゃる…。


…そっか。
煉獄さんはそれで、
私を隠すために…。


…もしかして、

ずっと、見張っていてくれたのかな…?


って、なに考えてるの私!
そりゃ、こんなとこに遭遇したら、
誰だろうと守ってくれるに決まってるじゃん。


なんだか、さっきから変だな。

そういえば、ちょっと、
頭もぼーっとするような…。


完全にのぼせてきた私は、
煉獄さんに寄りかかってしまった。


美玖?
しっかりするんだ!


煉獄さんが何か言ってる、けど、

ダメだ、意識が…。



ー…

ー……



パチッ


目を覚ますと部屋の中に居た。

ゆるく、浴衣を着せられて、
布団で横になっていた。


すぐ近くで煉獄さんがうちわを仰いでいる。


れ、煉獄さん、、
わたしってば、もしかして…


うむ!気がついたようだな!
気分はどうだ?


あ、もう大丈夫です。
その、ご迷惑をおかけして、
申し訳ありません…。


いや、気にすることはない!

と、言いたいところだが…

美玖は少し無用心すぎる!

風呂の場所を間違えたのもそうだが、
あんなところで倒れて、
俺がいなかったらどうなっていたと思う?


ううう…
正論すぎて何も言えない…。


も、申し訳ありません…。

あ、あの、
煉獄さんが、その、
ここまで運んで下さったのですか…?


謝りつつも、
先程から気になって仕方がなかった事を口にする



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