第4章 合宿
貴方side
「まゆか、好きだ…。」
私は少し、その言葉を聞くのが怖かったのかもしれない。
私自身、そのことで悩んでいたから。
日向くんや黒子くんが伝えてくれた気持ち。
それは私が俊くんや高尾くんを思う気持ちと同じでしょ…?
もしそうだとしたら、私の気持ちを話したらきっと悲しくなっちゃうよね…?
それでも黒子くんはいつも私の相談にのってくれるけど、本当は悲しいのかもしれない。
もう、これ以上人を傷つけるのは嫌だ。
このとき私は思った。
誰かを想う気持ちなんて、なくなっちゃえばいいのにって…。
私だって、日向くんを傷つけたいわけじゃない。
なのにどうして…!
今泣いちゃまた迷惑をかけちゃうって分かってたのに、私は込み上げてくる涙と気持ちを抑えきれなかった。
日向:「まゆか、わりぃ。 俺でよけりゃ相談にのるから。^ ^」
ほら、やっぱり心配かけちゃったな。
今も無理して笑ってる気がするし、これ以上日向くんに悲しい思いをさせたくないから、、
まゆか:「ううん、大丈夫!ごめんね急に。」
少し強がった私に日向くんは、
「相談してくれないと俺が困んだよダァホ!」
って返した。
どうしようかって日向くんの顔を見てみると、日向くんは頷いてみせた。
ごめんね、けど、、ありがとう。
…話そう。
そう決めた私は静かに口を開いた。