第4章 合宿
日向:「俺さ、まゆかのことが好きだ。中学ん時からずっと。お前といると何か楽しいんだよな!だから…俺と付き合ってください。」
言った。
言ってしまった。
ずっと伝えたかった気持ち。
それを聞いたまゆかは凄く驚いた顔をしていたけど、何かを考え込むようにうつむいてしまった。
しまった…。
俺、まゆかのこと困らせてるじゃねぇか…。
何か言わねぇと。
そう思って色々考えて見たけど、緊張しているこの頭じゃ何も思いつくはずがなく、妙な沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのはまゆかの方で。
まゆか:「ありがとう^ ^ 日向くんが私なんかのことそんな風に思っていてくれて嬉しかった。でも、ごめんね…?」
そう言ったまゆかは、微笑んでいた。
きっとそれはまゆかなりの優しさ…。
でも、微笑んだその目からは涙が溢れ出していた。
まゆかには笑っていて欲しい、でも、まゆかを泣かせたのはきっと俺だから。
日向:「わりぃまゆか。困らせるつもりじゃ無かったんだ…。」
そう言ったけど、どこか決まりが悪い。
まゆか:「ううん。むしろ日向くんにはお礼を言いたい、いつもみんなを引っ張ってくれてありがとうってね! 私のこと好きでいてくれたことも嬉しかったし…。本当にありがとう^ ^」
やめて…。
ただでさえフられて凹んでるのに、ありがとうなんて言われたら神経つなぎ通すのが大変だから。
らしくねぇけど、泣けてくる。
ダメだ。
今俺がめそめそしてちゃ。
告白だけして逃げるなんてことは絶対出来ないから、最後までまゆかを思っていたい。
まゆかが元気出るまで、いくらでも話に付き合ってやる…!