第4章 合宿
高尾:「あっれ? 伊月サンじゃないっすか!時間あんならちょっと喋らねぇ?」
俺を見つけるなり、持ち前のコミュ力を発揮する。
伊月:「あぁ。」
日向が来るまでまだちょっと時間があるしな。
それに、前から同じポジションとして話いたいと思ってたしw←
高尾:「こないだの練習試合でもいい勝負だったっすね!」
伊月:「まぁ、結局は俺たちの負けだけどなw
でも次は負けない…!」
高尾:「ブフォッ! 超やる気満々じゃないっすかw まぁ俺たちも負ける気ないっすから!」
高尾:「それに、勝負はそれだけじゃないし!」
それだけじゃない…?
他に高尾と勝負するようなことあったか?
いくら考えても思いつかないけど?
高尾:「なんで“何が”みたいな顔するんすか!伊月さんあれっしょ。」
『まゆかちゃんのこと好きっしょ!』
伊月:「そ、そんなことない!」
何で高尾がそんなこと知ってるんだよって思ったけど、ギリギリ誤魔化した。
つもりだった。
高尾:「そうやって逃げてていんすか?
もっと自分の気持ちに素直にならないと。 何もしないんだったら俺、まゆかちゃん奪っちゃうぜ?」
「まぁ、俺からの宣戦布告! 正々堂々と勝負しようぜ!じゃあな伊月サン^ ^」
ヒラヒラと手を振ってどこかへ歩いて行ってしまった。