第4章 合宿
砂浜練習は思ってたよりも体力使うみたいで、みんなの汗の量がすごい。
まゆか:「リコ、みんなのドリンク買ってくる!」
リコ:「えぇ。任せたわ!」
私もみんなに負けてらいんだから…!
自販機まで走って行った。
ってあれ?
誰かいる…。
その人が買い終わるまで待っとこうと思って黙ってたのに、その人はくるっと向きかえった。
…ドキッ。
⁇?:「あっれ〜? 他の学校も来てたのか。 俺、秀徳の高尾和成ってんだ! 宜しくな!」
キラキラと輝くとびきりの笑顔で、彼はそう言った。
まゆか:「えと、高尾くん…?
私は誠凛の神谷まゆか。宜しくです。」
高尾:「喋りにくいから敬語やめてくんねぇ?あ、 それよりさ!メアド交換しようぜ、メアド!」
まゆか:「あ、うん…。」
私は言われるがままにメアドを交換した。
高尾:「んじゃまた! 俺、練習あるから戻るわ! また喋ろうぜ‼︎」
そう言って、走って行ってしまった。
高尾くんか…。
笑顔が素敵なひとだったなぁ。
なんで…?
なんでドキドキしてるんだろう、私…。
っていけない!
ここに来た目的を忘れるところだった。
何本かドリンクを買った私は、みんなの元へ急いだ。