第4章 合宿
黒子side
どうしたんでしょうか…。
まゆかさん、さっきからずっとボーッとしているんです。
体調でも悪いんですかね。
黒子:「まゆかさん、ちょっといいですか?」
まゆか:「あっ黒子くん…。どうしたの?」
黒子:「さっきからボーッとしてますけど、体調優れないんじゃないですか?」
まゆか:「え? いやいや違うよ⁉︎ むしろ絶好調! ちょっと考えごとしてて…。」
黒子:「伊月先輩のことですか?」
まゆか:「まぁそれもなんだけど、さっきね高尾くんって人に会って、、…。」
そう話してくれたまゆかさんは、凄く嬉しそうで、伊月先輩のことを話してる時の表情と少し似てる気がしました。
黒子:「なら、まゆかさんは高尾くんのことが好きなんですか? 喋っててドキドキしたんでしょ?」
まゆか:「ドキドキするよ…? でも、好きかどうかは分からない。」
それにしても、高尾くんと伊月先輩って性格全然違いますよね…。
なんというか高尾くんはチャラチャラしていて僕は苦手です。
でも、どっちがいいかを決めるのはまゆかさんですから。
僕には口出しする権利はありません。
最近よくまゆかさんから相談を受けますが、僕のこと信頼してくれているんですね。
伊月先輩や高尾くんの話を聞いているときは、それでもまだ辛いですが、力になれて何よりです。
幸せになってください…。