第3章 熱
目を覚ましたのはソファーの上。
窓を見ると、薄い明かりが差すだけで、まだ暗いようだった。
…あれ、ここどこだっけ?
確かみんなでコーヒーゼリーを食べた後、日向が帰って…、
そこからの記憶はない。
俺の上には、丁寧に毛布がかけられていた。
そっか、俺寝てたんだ。
ケータイを手に取りその光で部屋を照らすと、床に座ってる一つの影が見えた。
、、まゆか…?
ということはこの毛布は、まゆかがかけてくれたのか。
…また心配かけちゃったな。
でもそんなところで寝てたら、風邪引くよ…?
さっきまで俺が使っていた毛布を、まゆかにそっとかけた。
伊月:「まゆか、いつもありがとうな…。」