第3章 熱
くそっっ…。
そう言う代わりに、俺の拳が水面を切った。
なんでだよ…。
なんでこうなっちゃったんだよ…。
悔しさでいっぱいの俺だけど、その理由はもう分かっていた。
いけないのは、俺の心の弱さ。
でも信じたくなくて、気付かないフリをしていたんだ。
でも、
このままじゃ何も変わらない、だから…。
俺は日向にちゃんと伝える。
正々堂々と勝負する…!
もう、何も恐れることはない。
俺の気持ち、日向なら分かってくれるはずだから。
ってやべ。
風呂浸かり過ぎてのぼせるところだったw
それにしても、着替えの服持って行っててよかったな。
まぁ、こんなこと言ってられるのも今のうち。
よしっ。
俺は気合を入れ直した。
今度こそ日向にちゃんと伝えるんだ!