第3章 熱
日向side
風呂から上がってきた伊月は、真っ先に俺のところにやってきた。
真剣な表情で。
伊月:「日向‼︎」
日向:「どうしたんだよ、急にw」
伊月があまりにも、腹くくったようなスッキリしてる顔してるもんだから、つい嬉しくなっちゃったじゃんかよ。
伊月:「えっと、なんて言えばいいのかな…。嘘ついてごめん。俺、やっぱまゆかのこと好きなんだ。」
伊月:「だから、日向とは正々堂々と勝負したい!ライバルとしてでもいいなら俺、ちゃんと手伝うから!」
伊月…。
お前やっと自分の気持ちに素直になれたんだな。
ったく、世話かけやがって。
俺が相談した後、お前まゆかにそっけなすぎんから、俺がしたこと全部逆効果だったんじゃないかって焦っちまったぜ…。
俺がお前に相談したのは、伊月…、お前に変わってほしかったからなんだよ。
そうでもしないと、またみんなに遠慮して、今までと何にも変わらなかったんだろ?
でも、俺がまゆかを好きなのは本当だから。
試合ではいつもお前に助けられっぱなしかもしれないけど、、
これだけは、ぜってー負けたくねぇ。