第3章 熱
「あっ、了解です! はーい。」
そう言って電話を切るまゆか。
伊月:「いいのか?」
まゆか:「うん// 全然いいよっ。」
伊月:「ほんと迷惑かけてばかりでごめん。」
まゆか:「迷惑なんかじゃないって! なんて言うか、こういうの久しぶりだから、ちょっと嬉しいな…。でも、ちゃんと熱直してね?」
????
なんか全然はなしの展開読めないんだけど。
俺だけ置いていかれてる?
まゆか:「日向くん!私、買い出し行ってくるから、俊くん見ててくれる?」
日向:「おぅ。」
頼まれなくても、見舞いには行くつもりだったからそのくらいお安い御用だけど、
日向:「伊月、鍵どうすんだ? 家入れねぇんだろ?」
伊月:「あぁ、母さんが間違えて持ってっちゃったみたいだから、まゆかの家に泊めてもらうんだよ。」
伊月、、それ、マジで言ってんのか?
鍵忘れたから、隣の家の女子ん家に泊めてもらうって、普通に考えておかしいだろっ。
てか、当たり前みたいな顔して言ってんじゃねぇ!
あぁ、俺もまゆかの幼馴染だったらなぁ。
まぁ、そんなこと思ったところで仕方ねぇ。
どんだけ不利な状況でも、最後まで諦めるわけにはいかねぇんだよ。