第3章 熱
日向side
俺には、好きなやつがいる。
もうみんな知ってるよな?
そう、まゆかだ。
俺とまゆかは同中で、まゆかはその時もバスケ部のマネージャーをしていた。
帰りもよく一緒に寄り道したりして、それなりに近い存在にはなれたと思う。
でも、
いるんだよ、、、
俺よりもずっと、まゆかに近い存在が。
まぁ、それが伊月なんだけどな。
中学んときはそんなに気にしなかったけど、高校に入学して、伊月をライバルだと思い始めてから気づいた。
伊月って、よくモテるし、容姿もいい。
俺とは大違いじゃないかぁ〜っっ⁉︎ って。
でもまぁあいつには、ダジャレとゆう唯一の欠点?が、ある。
なんでも、ネタ帳を見て逃げて行く女子が後を絶たないそうだ。
だから大丈夫だろう。
そう思ってた。
でも、そんなのただの、甘い考えに過ぎなかった。
だって、まゆかはいつも笑ってたから。
…あいつのダジャレを聞いて。
まぁ、だからと言ってまゆかを好きなのには変わりはねぇ。
絶対、伊月に勝ってやる!
そう心に決めてたのに、まゆかを呼びに保健室に行った時、聞ぃちまったんだよ。
俺が、一番聞きたくなかった言葉を。
俊くん…、大好きだよ…って。