第3章 熱
伊月side
俺がなぜ、熱があるのに黙っていたのかを説明したらまゆかは予想もしない言葉を返してくれた。
まゆか:「そんなことないよ! 俊くんの取り柄はイーグルアイだけじゃない。 私は知ってるもん。」
伊月:「へっ?」
まゆかがあまりにも必死だったから、思わず驚いてしまった。
まゆか:「優しいところ、バスケがうまいところ、頑張り屋さんなところ、他にもいっぱーい知ってる。」
まゆかにそんなこと言ってもらえるなんて、ほんと嬉しいな。
俺は、そうやってなんでも一生懸命なまゆかが好き。
今すぐにでも好きって伝えたい。
でも、まゆかに迷惑かけるのは嫌だし、俺自身も傷つきたくない。
でも、いつか絶対伝えたい。
それを伝えれるのは、俺の気持ちに整理が着いてからになるだろう。
だからそれまで…。
いや、なんでもない。
実は少し、今日熱で倒れてよかったなぁって思ったりもしてる。
まゆかのそばにいられるから。
心配してくれてありがとうな。
伊月:「まゆか、さんキュな//」