第3章 熱
日向:「おい伊月⁉︎ 動けるか?」
黒子:「先輩…。 あまり無理しないでください。」
リコ「あんたたち〜何してんのって、、伊月くん⁉︎ 」
みんなの声が、私の頭の上をすどおって行く。
…落ち着け。
…落ち着け自分、、。
思考を取り戻した私は、ようやく、今おこっていること理解することができた。
今、私は何をすればいい?
私は誠凛バスケ部のマネージャーなんだ。
何とかしないといけないって分かっているのに、、金縛りにあったみたいに体が動かない。
…なんで動かないの。
いま、止まってちゃダメなのに。
早く俊くんのとこに行きたいのに。
、、どうして。
日向:「火神っ、保健室まで伊月連れてってくれ! 黒子はタオルとドリンク頼んだぞ!」
やっぱ日向くんは凄いなぁ…。
こんな状況でも、落ち着いて対処してる。
日向:「まゆかは、保健室で伊月看病な。 部活終わったら呼びに行くから、」
まゆか:「分かった!」
ふわっ。
さっきまで固まっていたからだが動き出した。
今、なんとなくだけど、俊くんがいつも、日向くんを認めているわけがわかった気がした。
皆をまとめる日向くんの言葉には、みんなの心をほぐす、魔法のようなものがかかってるんだ、きっと。
私も、俊くんを楽にしてあげたい。
俊くんのためになりたい。
もちろん、誠凛バスケ部のマネージャーとしてもだけど、、、、
私という一人の人間としても。