第3章 熱
伊月side
あぁ、やっぱ3倍はキツイな…。
俺、いつも通りに出来てるかな。
いや、誰にも気づかれてないし、このままで大丈夫だ。
って思ってたのに、、
まゆか:「俊くん…? 何かあった?」
まゆかには気づかれていたみたいだ。
でも、仲間を心配させたくはない。
その中でもまゆかは特別。
伊月:「ん、なにが?」
熱があることばれたのかって一瞬焦ったけど、質問を質問で返した俺。
そしたら、また質問が帰って来た。
まゆか:「俊くんさ、どこか怪我してるの? 本当のこと話して欲しいな…。」
伊月:「いや、怪我してないよ。 大丈夫^ ^」
そう言って、微笑んだ。
だって、ほんとに怪我はしてないんだし、嘘ついたわけじゃないからなw
ずっと、そーゆー優しさが大好きだった。
どんな小さなことでも、気にかけてくれる優しさ。
今も、心配はかけたくないと思いつつまゆかに気づいて欲しいと思っていたのかもしれない。
よしっ。
後の練習も頑張るかっ。
そう思った矢先、、
…くらっ
「「「「伊月(先輩!)」」」」みんなが叫ぶ声と
体育館の天井がかすんで見えた。