第2章 好きなんだ…。
伊月side
まゆか:「俊くん、今日はごめんね。」
泣きそうな顔で俺を見てくる。
急だったので正直ビックリしたが、大体なんのことかは予想がついていた。
でも、なんだか深く聞かない方がいい気がして、あえて知らないふり。
伊月:「え、なんのこと?」
まゆか:「えっと、、心配してくれたのに、ごめんね?」
少し言葉が抜けてるけど、まゆか、心配してたんだ。
ー俺を傷つけたんじゃないかって。
確かに、傷ついてないと言ったら嘘になるよな。
でも、教室を飛び出して小さくなって行くまゆかの背中を見つめて動けなかった俺も悪いんだ。
だから…
伊月:「大丈夫^ ^ ……俺も、ごめんな?」
そう言ってまゆかの頭を撫でた。
まゆか:「もぅ。 何で俊くんが謝るの〜(汗)」
気づけば2人笑っていた。
今思えば、まゆかの頭撫でたの、小学生以来だなw
自分のしたことが急に恥ずかしくなって、顔が熱くなるのが分かる。
でもこれは、
…一歩踏み出せたって事だよな?