第2章 好きなんだ…。
黒子:「じゃあ僕は、先に帰ります。」
最後にまゆかになんか言ってたみたいだけど、そのまま店を出て行ってしまった。
だから今はまゆかと二人きり。
こうなると、また緊張してくる。
さっきのまゆかの顔が、頭の中をぐるぐるぐるぐるまわって離れない。
、、俺にはわからない。
なんでまゆかがあんな顔したのかが。
俺の好きな人はまゆかだけど、まゆかの好きな人は違うんだろ…?
じゃぁなんで。
いくら考えても答えは見つからなかった。
ピロリんピロリん…♪
俺の気持ちとは裏腹に、空気を読めないケータイのバイブ音がなる。
画面には、『黒子 テツヤ』という文字。
なんか忘れ物でもしたのか?と思いながらメールを開く。
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本当にこのままでいんですか?
僕は、僕には持っていないものを持っている伊月先輩が少し羨ましいです。
もっと、自分に自信を持ってください。
だから、まゆかさんを悲しませちゃダメです。
笑ってて欲しいですから。
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メールにはそう書いてあった。
どうやら、まゆかに笑ってて欲しいのは黒子も同じらしい。
でも、黒子にはな無くて、俺が持ってるもの…?
それって、イーグルアイとダジャレぐらいしか…。
あ、なるほど‼︎
ダジャレでまゆかを笑わせてくれってことか!
黒子がどういう思いでこのメールを打ったのかもしらずに、俺はそう理解した。
まぁ、俺自身、もう少し強くなるから。
サンキュな。黒子。
心の中でそんなことを呟きながら、返信ボタンを押した。