第2章 好きなんだ…。
黒子がいなくなってからすぐに、まゆかが走ってきた。
いや、もっと正確に言うと、黒子が気を効かせてくれたんだろう。
まゆか:「俊く〜ん! はい、タオルとスポドリっ。」
俺はその笑顔を見て安心する。
昼間のまゆかはどこへいったのか、今はもうすっかり元気だった。
伊月:「おぅ。サンキュ。」
タオルとスポドリを受けとる。
まゆか:「ね、ねぇ! 俊くん!」
伊月:「ん? どした?」
まゆか:「あの、さ。 今日一緒に帰ろうよ! あ、別に嫌ならいんだけど…///」
伊月:「嫌なわけないだろ。 ちょっと着替えてくるから、校門の所で待ってて。」
そう言って部室に向かう。
俺の心は弾んでいた。
一緒に帰るのが久しぶりってこともあったんだろうけど、いつもは俺から誘うのに、今日はまゆかから誘ってくれたから。
日向じゃなくて俺を。
もしかしたら、家が隣というのもあるのかもしれない。
幼馴染の特権ってやつだなw←
そう思うと、本当に嬉しかった。
着替え終わった俺は、校門へと急いだ。