第2章 好きなんだ…。
ドンッ。
廊下の角を曲がったところで、私は何かにぶつかった。
キョロキョロと辺りを見回したが、確かにそこには何もなかった。
⁇?:「すみません。大丈夫ですか?」
まゆか:「わっ‼︎」
急に話しかけられたものだから、盛大に驚いてしまった。
ていうか、黒子くんだったんだねw
さすが幻のシックスマンw
黒子:「驚かせてしまってすみません。怪我、ないですか?」
まゆか:「大丈夫、だよ。ありがとう」
私は、荒い呼吸を落ち着かせながらそう言った。
黒子:「いえ、なら良かったです^^ それより何で走ってたんですか⁇」
言うべきか言わないでおくか迷っていると、黒子くんは
「あ、無理に言わなくても大丈夫ですよ。ただ、何か困ってるんであれば相談して下さい。まゆかさんの力になれると思います。」
と付け足した。
さすが、観察眼は凄いなぁ。
何でもお見通しってわけか笑
なんて感心していた私は、黒子くんの頬が赤く染まっている事に気づくはずも無かった。
まゆか:「ありがとう。
じゃあ、お弁当食べながら話すね。」
黒子:「はい^ ^」
黒子くんは、約束はちゃんと守ってくれるし、俊くんとも仲がいい。
何より、1人で抱え込むのはもう限界だった。
だから黒子くんになら、相談してみてもいいかなぁ、って思ったんだ。