第2章 好きなんだ…。
貴方side
今は、少しでも俊くんと離れていたかった。
俊くんの優しさを、声を、笑顔、を、忘れられなくなりそうだったから。
いや、一度知ってしまったんだ。
忘れられるはずがない。
それにさっき、手を差し伸べてくれた俊くんにあんなこと言っちゃったし、、教室飛び出しちゃったし。
傷つけちゃったかな。
…、、私のこと、嫌いになったよね、?
俊くんを傷つけてしまうぐらいだったら、俊くんの事、好きにならない方がいいのかな。
そんな思いが私を惑わせる。
きっと、そばにいる資格なんて無いんだよ。
俊くんの事、好きになっちゃだめなんだ。
ハァハァッハァ…
私は走り続けた。
何かを失ってしまうようで、怖かったから。