第2章 好きなんだ…。
さっきから、妙にみんなが騒ついている。
そに目線の先には…まゆかが居た。
まゆかは下を向いていて顔は見えないけど、俺には分かった。
…、、まゆかは泣いてる、んだ。
何があったのかは分からないけど、まゆかを元気付たい…。
気がつけば、俺はまゆかの名前を呼んでいた。
伊月:「まゆか...。おーい。まゆか?」
まゆか:「俊、、くん…?」
目に涙をいっぱいためて、上目遣いで俺を見てきたけど、またすぐに下を向いてしまった。
上目遣いは反則だろっ///
ほんと可愛いよな//
…俺が守ってやりたい、もっと頼って欲しい。
俺は、まゆかに目線を合わせた。
泣いているまゆかを見てると、正直、なんて声をかけたらいいのか分からなくなる。
伊月:「どうしたの?何かあった?」
それが、俺が精一杯の思いでかけた言葉。
本当はもっと優しい言葉をかけてやりたかったんだけど、こんな言葉しかかけれなかった。
…昔からそうだ。
俺は、大丈夫⁇、としか言えないんだ、、。
本当はもっと、まゆかを安心させられるような言葉をかけてやりたい。
日向や木吉みたいにーー。
まゆかは、日向か木吉の事が好きなんだと思う、多分…。
それでも、俺はまゆかのそばに居たかった。
でも、そう思ってたのは、やっぱり俺だけだったのかな。
まゆかは聞こえるか聞こえないかぐらいの声で、
「なんでも…無いよっ‼︎」
って言って、教室から走って出て行ってしまった。
本当に小さな声だったんだけど、その言葉は俺の心の中を何度も何度もこだました。
本当はすぐにでも、まゆかを追いかけたかった。
でも、俺の足は動かなかった。
自分の行動が正しかったのかさえも分からなくなる。
それでも、まゆかを元気付たい。
笑顔にしたい…。
なら、俺は変わらなくちゃいけない。
そう思ったんだ。