第2章 好きなんだ…。
⁇?:「…まゆか。おーい。まゆか⁇」
私はその声で我に返った。
まゆか:「俊、、くん…?。」
どうやら私は、ずっと放心状態だったらしい。
伊月:「やっと気づいてくれたw」
そう言うと、俊くんは急に真剣な顔になった。
伊月:「どうしたの?なんかあった?」
私の横にしゃがんで、顔を覗き込みながら聞いてくる。
澄んだ綺麗な黒色の瞳が私を見つめた。
周りの女子からの視線が怖い。
…私なんかの事心配してくれるなんて、やっぱ俊くんは優しいな。
私は、昔からそに優しさに触れてきた。
そのたび、俊くんの事が好きになった。
その優しさが、大好きだった。
…でも、俊くんが好きなのは、あの子なんだよね、、。
なのに、私なんかの事も心配してくれる。
本当に優しいんだね、、、。
心の底からそう思えた。
…でも、今はその優しさが辛いんだ。
それでも、心配してくれてありがとうって言わないと。
俊くんの前でぐらい笑って明るくしてないと。
まゆか:「なんでも…無いよっ‼︎」
そう言って教室を飛び出した。
俊くんの顔を見たら、涙が溢れてくるのが分かってたから。
また、自分に素直になれなかった…。