第1章 従兄、お兄ちゃんに見つかる!
「えっ えぇーまぁー」っと誤魔化すように、笑う。
「まぁーいいけど、あぁ~そうそう 純子 ちゃんの従兄のお兄さん?時々、お店の近くで、見かけるわよ。?」っと言われた。
「えっ お兄ちゃん達を見掛けたんですか?」っと思わず、セットの途中で振り返ってしまった。
「えっ えぇー声を、掛けようかとも思ったんだけど、ねぇー純子 ちゃん、そろそろ自分が、まだ東京に居ること話したら?」っと言われたけど、私は首を横に振る。
「私~お兄ちゃん達にいっぱい迷惑、掛けたし、それに気を使かわしちゃうから~」っと少しテンションの下がってしまった私に美容院の店員さんが、
「あぁ~ごめんね。 お詫びに、セット代要らないし、その上めちゃくちゃに可愛く仕上げてあげる。」っと言ってくれた。
「あっ ありがとうございます。」っと言ってお言葉に甘える事にした。
居酒屋
「いらしゃい!」っと店員の男性が、元気に言ってくる。
「あっ こっち、こっち」っと同じ部の先輩が手招きしてくれた。
「すいません。 遅くなちゃって~」っと言って顔を上げると、ピンク色ラインの入った帽子が、見えたが、まさかな~っと思いつつも私は、下を向きながら席に着く。
「ねぇー僕の事は、トッティって読んでよ。」っと言っているのが聞こえ、チラッっと見たら! 間違いなく私の従兄のお兄ちゃんで、六つ子の末っ子にしてあざとい。
(松野トド松お兄ちゃん!)だった。
「どうしたの?神崎さん?」っと隣に居た会社の人に聞かれ
「えっ あっ なっ何でも無いです。」っと言って下を向く。
幸いな事にトド松は、純子の正反対の位置に、座って居たので、まだバレてない。
お店が賑わっていたのが、幸いしたのだ。
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