第2章 6つ子と私と再会。
十四松は、頭を傾げ、
「じゅんちゃん?働いてるからって、僕達に見せびらかさなくても~」っと少し落ち込みながら言ってくる。
他の兄弟も『うんうん』っと頷く。
「もう~ノンノン~これは、会社の桜子さんが、自腹でくれたの❗」っと、じゅんが嬉しそうに話す。
「えっ⁉️マジで⁉️」っとチョロ松がビックリした。
「うん❗桜子さんがね。 久々にお兄さん達に会うなら、何か美味しい物でも食べて!ってくれだよ~」っと嬉しそうに話すじゅん。
「へぇ~、太っ腹だね~。」っとおそ松お兄ちゃんが、私に近付く。
「えっ 何?」
「イヤ~そのさぁ~余ったらさぁ~お兄ちゃんにくんない?」っと私に耳打ちしにきたのだ。
キョトンして、しれっとして、
「チョロ松兄ちゃん!おそ松兄ちゃんが、こんな事言ってますけど~」っと私は言ってやった。
本人は、耳打ちしてるつもりだが、周りはしっかり聞こえて、解っている。
「ゲスだな!グズ長男!」っと兄弟達に冷たい視線が、注がれる。
「なっなんだよ! お前らだって~ホンネを言ったら、欲しいよな~」っと腕組みをしてゲスな顔を出す。
そう言われた。 兄弟達が、ピシャっと固まる。
それを見たじゅんは、ピンっと何が閃いた。
「じゃー私の言う事を、聞いたくれた人にお釣を、あげちゃいます。!」っと元気良く発言をして、意気揚々っとコンビニに、入って行く。
で、結局お釣は、残らなかった。
正確には、小銭のお釣だけになったのだ。
「あぁ~マジかよ~札のお釣が、一枚もないのかよ~」っとおそ松が項垂れる。
「まぁー仕方ないよ~」っとじゅんは、ニコニコして落ち込むおそ松の背中をパンパン叩く。
「お前~嬉しそうだなぁーお兄ちゃんが泣いてるのに~」っとおそ松は、じゅんの肩を掴む。
「えぇー仕方ないじゃん!お兄ちゃん達が、お酒やおつまみ、お菓子の他にもカゴに、入れてきたんじゃん🎵」っとじゅんは、他の兄弟達を見る。
・
・
・