第1章 【1年前】
でも、ロノウェを黙らせるにはこの方法しかない。
と予め騒がれることを予想して着替えてきておいた。
女の子の制服で男になるのは制服が破ける恐れがあるので少し気が引ける。
『…じゃ、私行くところあるから。』
倒れ込んだロノウェの前にしゃがんで話しかけると震えた声で呟く
「ま、また…あの教師の所かい?…君も物好きだね………」
『はいはいありがと。じゃね。』
私はそのまま床に倒れたロノウェを置いて先生の準備室に向かった。
ロノウェは……多分横にいる方達が介抱してくれるだろう。
先生…まだいるかな。間に合うかな………