第4章 新しい日々
彼女は綺麗な紫色の瞳で私を見た。
そして、嗚咽を漏らしながら、私に言った。
「うんっ・・・・・・!!」
その一言で、私は深い苦しみの鎖から解き放たれた。
私は彼女を抱きしめてわんわん泣いた。彼女も同じように泣いていた。
子供みたいな私達の背中をさすったり泣き笑いを見せるみんなも、口々に「ごめんなさい」と言っていた。
みんな、優しい私の仲間たち・・・みんなを捨てる道なんて選ばない。
そう強く思ったとき、気配を感じてキッチンの入口を見た。
そこには、笑いながら手を振るジャーファルさんがいたのだった。