第6章 見合い?
「何を聞いた」
「何をっていうか・・・噂を小耳に挟んだ程度で・・・」
「どんな」
「だから・・・・・・先生が見合いするって。どっかのなんか・・・お金持ちのお嬢様?みたいな人と」
「高校生がする噂話ってのは大分頭が悪そうだな」
・・・・・・なんかムカつく。
「・・・・・・すみませんね、あなたと違って低脳で」
「誰がそんなこと言った。第一お前に至っては頭が悪い訳でも低脳な訳でもねえ。口が減らねえだけだ」
「フォロー入れてくれたつもりかもしれませんが全く嬉しくありません」
むしろ悪口だ。
膝の上に頭を乗せたまま、横を向いて先生の頭を仰ぎ見た。
詳細は知らない。
本当に、単なる風の噂と言うものだ。
周知の事実として女性から大層好まれる割に、色沙汰にはまるで興味の無いような態度を取り、そしてボロを出す事も決してしないリヴァイ先生。
そんな彼に対してピクシス教頭だか誰だったが、見合い話を持ち出してきたと。
平和で退屈な高校生が好きそうなしょうもないウワサ。