第8章 結局格好いいリヴァイ先生
「悪いがな教頭、これが事実だ。俺を処分するなら甘んじて受け入れる」
「せんせ・・・・・・ッ!あのピクシス教頭、違うんですっ、これには訳があって、その・・・リヴァイ先生は別に何もしてなくて・・・・・・ッ」
こんな言い方はかえって怪しい。
けれど言い訳できるはずがない。
だって事実、この人が私を自分の部屋に連れ込んだのが紛れもなく卑猥な行為が目的だった。
ダメじゃん。
先生の首は既に飛んだも当然。
しかも最悪、恥ずかしい罪でしょっ引かれる危険性あり。
どうしよう。
この人とうとう犯罪者になる。
手錠を嵌められて連行される凶悪面した先生の姿が容易に想像できて、サッとこの顔からは血の気が引いて行った。
しかしアホな妄想の中、教頭から返ってきたのはやはりのらりくらりとした声で。
「処分とな・・・・・・?はて・・・。学校の外で起こった事となるとワシには感知できんわい。
休日くらい仕事上の役職からは解放されたいもんじゃろ。のうリヴァイ?そう思わんか?」
「そうだな。同意見だ」
「はッ?」
何をしゃあしゃあと・・・・・・。
「・・・・・・ねえ」
「だそうだメイリー。良かったな。お前の言う、クビになれとか捕まれとかは本心じゃねえって事が今この場で立証された」
「・・・・・・あんたら、どっからどこまでグルなんですか」
ギルティを証明されたのは先生ではなくて私だった。
なんだこの茶番劇。