第5章 最強教師とエロ教師
「先生・・・・・・」
呼びながら驚いた手を内側だけ離すと、少しだけ不満げに眉をひそめた先生。
滅多に顔色を変えないこの人の些細な表情の変化は嬉しいもので、口元で狐を描くのも止められずに先生の髪にその手を伸ばした。
黒髪をサラリと梳いて、刈り上げだ後頭部を指先で辿って撫でていく。
私の好きなようにさせてくれる先生をゆっくり引き寄せ、微かに瞼を伏せればそれを合図に唇に温かなそれが触れた。
繋いでいるもう片方の手をしっかりと握りしめた。
右腕では先生の体を抱き寄せ、絡み合う舌でその熱を遠慮なく受け取った。
与えられるしっとりとした甘さがじんわりと体に届いて、毎回いけないと思いつつもやめられそうにないこの行為に、どれだけ自分が溺れさせられているかを理解する。
軽く音を立てて唇が離れていき、名残惜しさに思わず顔を傾けて見上げるとそれに合わせて啄まれた。
小さな戯れが心地よくて、もう一度先生の頭に触れる。
ゆっくり撫でる私の手に従うかのように度々顎へと唇を落とし、ちゅくっと柔らかく首筋に噛みつかれて体から力が抜けた。