第5章 最強教師とエロ教師
「・・・・・・私も自分じゃ観ませんよ。ただクラスの奴らの猥談くらいには参加させられるんです。だけど詳細は知りません。あんまり知りたいとも思わない」
女同士の軽いノリだ。
十代後半の女の間であれば、この手の話題が飛び交わうのは当然だろう。
勿論、男子の間でもよくあることだが。
しかしどうにも私には興味と言う程の興味は沸かないし、嫌悪感まではいかないものの進んでしたい話でもない。
自分のそう言う対象が男の人だと言うのは確実に分かっていることで、この人とこんな関係を続けているからと言って決してこういう人が好きな訳でもない。
先生だから、私はこの人だからこそ受け入れられた。
なんでかなんて知らないけれど、それが他の誰かであったならば私は今ここでこうしていない。
分かっていただけだ。
私はただ単純にこの人の隣にいる事が心地いいと分かっていて、そしておそらく、この人の事をもっと良く知りたいとも思っていた。
それこそ、深く深く、身体の奥底まで。
ズクズクに受け入れてしまえる程。
体温の低いこの人が、その内側にどれだけの熱を持っているかを知りたくて。